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新曲さんしょう太夫 演奏後記

投稿日:2024年10月10日
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先だって6日(日)に開催された「第13回(一社)平井澄子記念音楽振興会コンサート」をひとまず無事に終え、ホッとしている今日この頃でございます。

このコンサートは自身が出演しつつ裏方の調弦係も兼務するので、午前中のリハーサルも含めてなかなかにハード!

第一部は新曲さくら、唐砧、五木の子守歌、わたしうたずき!の四曲。

第二部の演目「新曲さんしょう太夫」は、語りもので30分越えの大作。

私は第一部に引き続き、さんしょう太夫の十七絃も担当させて頂きました。

十七絃という楽器は第一絃をC(ド)で取って音階を作るのが一般的です。

しかしこの曲はそれより一音低いB♭(シ♭)から始まる音階で、17本全ての絃が通常よりも一音ずつ下がる調弦の為非常に厄介!

やむを得ず、出来るだけ回避したい【休憩中に絃を緩める】という荒技を使いました。(振興会所有の十七絃が一面しかなかったので。)

絃を緩めた直後は調弦が狂いやすく、また、絃の張りが弱まることにより弾きにくくなりますが仕方がありませんでした(>_<)

 

さて、さんしょう太夫は何といっても語りと三味線がメイン。

箏・十七絃・尺八(横笛)は効果音的に加わります。

この曲の作曲者である平井澄子先生は三味線弾き語りで演奏されていました。

また、振興会会長の杉田弥生先生が10年前に演奏された際も同様に弾き語りスタイル。

今回は長唄東音会の野口悦治先生(語り)と長唄東音会の田口拓さん(三味線)の分業スタイルでした。

長唄の世界では原則、三味線の弾き語りはしないと聞きます。

私が杉田先生と共演させて頂いた際は、台詞に集中して音を合わせることで何の問題もありませんでした。

今回も同じやり方で事前の下合わせをしてみると、何カ所かズレてしまうことに気づき「うわ〜!これは困ったぞ」と内心焦りました。

本番まで残り二日というところで譜面の見直し、録音を聞き返して駄目なポイントを修正していきます。

当日はギリギリどうにかやり通しましたが、あと一回下合わせのチャンスがあったらもっと息のあった演奏が出来たと思います(^^;)

兎にも角にも、この経験はたくさんの気づきをもたらしてくれました!

次の機会にはこの経験で得たことをしっかり活かしたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

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